第300回新宿セミナー@Kinokuniya 「文学と芸能の始原へ」安藤礼二×やなぎみわ(2019年11月18日) ※本講演は終了しました

第300回新宿セミナー@Kinokuniya

羽鳥書店創業10周年記念&安藤礼二『迷宮と宇宙』刊行記念

「文学と芸能の始原へ」
安藤礼二(文芸評論家)、やなぎみわ(美術家・演出家)

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日 時
2019年11月18日(月)19:00開演(18:30開場)
会 場
紀伊國屋ホール (紀伊國屋書店新宿本店4F)

内 容
折口信夫や鈴木大拙など、日本近代の異形の思想家を丁寧に読み解いてきた安藤礼二氏による、文芸批評の集大成『迷宮と宇宙』の刊行を記念して、美術家やなぎみわ氏とのトークイベントを行います。やなぎ氏は近年、巨大なトレーラー車をステージにした野外劇『日輪の翼』(原作:中上健次)を日本各地で公演するなど、安藤氏ともフィールドを共有しつつ、演劇・芸術からのアプローチで「神話」を繙き、古代から未来を紡いでいます。二人が交差する刺激的な異界を、縦横に語り合っていただきます。


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  講演終了後、安藤礼二さん、やなぎみわさんのサイン会を行います。
当日、会場ロビーにて販売する安藤礼二著『迷宮と宇宙』(羽鳥書店刊本体予価2,800円)、やなぎみわ著『神話機械』(羽鳥書店刊本体価格2,800円)をご購入の方それぞれ先着100名の方に整理券を配布いたします。
(会場外からお持込みの本・色紙等へのサインはお断り申しあげます。)

プロフィール
安藤礼二アップ.jpg安藤礼二(あんどう・れいじ) :文芸評論家、多摩美術大学美術学部芸術学科教授、東京大学総合文化研究科客員教授。1967年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代は考古学と人類学を専攻。出版社の編集者を経て、2002年、折口の全体像と近代日本思想史を問い直した論考「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞、文芸評論家としての活動を開始する。著書に、『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、2006年、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、2009年、大江健三郎賞・伊藤整文学賞)、『折口信夫』(講談社、2009年、角川財団学芸賞・サントリー学芸賞)、『大拙』(講談社、2018年)など多数。近刊に『列島祝祭論』(作品社)。

やなぎ.jpegやなぎみわ(やなぎ・みわ):美術家・演出家。1967年、神戸市生まれ。京都市立芸術大学大学院(工芸専攻)修了。1990年代半ばより、若い女性をモチーフにCGや特殊メークを駆使した写真作品を発表。制服を身につけた案内嬢たちが商業施設空間に佇む〈エレベーター・ガール〉をはじめ、〈マイ・グランドマザーズ〉や〈フェアリー・テール〉などのシリーズにより脚光を浴びる。2009年第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表。2010年からは演劇プロジェクトを始動。2016年から、巨大な台湾製のトレーラー車をステージにした野外劇『日輪の翼』(原作:中上健次)を日本各地で巡回し、話題を集めている。現在、「やなぎみわ展 神話機械」が巡回中。
「やなぎみわ展 神話機械」
会場:神奈川県民ホールギャラリー  会期:2019年10月20日〜12月1日

入場料金 [全席指定]
1,500円(税込み)
チケット取り扱い
発売開始:9月20日(金)10:00~

店頭販売
キノチケットカウンター (新宿本店5階/店頭販売 受付時間10:00~18:30)

キノチケオンライン】(24時間受付)

お問合せ
紀伊國屋ホール 03-3354-0141 (10:00~18:30)
共催:羽鳥書店 紀伊國屋書店

9784904702802.jpg『迷宮と宇宙』
四六判 上製 320頁 2019年11月中旬刊行 本体価格2,800円
現世と幽冥を行き来する者たちの壮大な文学史。
ポーと篤胤を起点に、鏡花、谷崎、土方、乱歩、三島、澁澤へとつながる6篇「I 迷宮と宇宙」。賢治と久作を手繰りよせる2篇「II 胎児の夢」。最後に、ポーからボードレールに及ぶ1篇「III 批評とは何か」で「解釈」(翻訳)そして「創作」について分析する。文芸批評の集大成。

神話機械

神話機械

やなぎみわ / 羽鳥書店
2019/03出版
ISBN : 9784904702765
価格:¥3,080(本体¥2,800)

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火と桃投げと別離の古代神話から、人外で永久に演じつづけるマシンたちの神話世界へ。

美術と舞台を往還するやなぎみわ、10 年ぶりの大規模個展「神話機械 Myth Machines」公式図録。展覧会は全国5館を巡回し、残る会期は、神奈川県民ホールギャラリー10/20〜12/1、静岡県立美術館12/10〜2020/2/24。安藤礼二氏が「折口信夫、中上健次、やなぎみわ──「うつほ」の共振」を寄稿。

【羽鳥書店創業10周年フェア開催いたします】
紀伊國屋書店新宿本店3F(2019年11月1日〜30日)
羽鳥書店は、法律・人文・美術を柱として、2019年9月現在、78点を出版しました。今秋10月から11月にかけては、新刊3点、山縣由美子『奇跡の集落やねだんを取材した日々』、長谷部恭男『憲法学の虫眼鏡』、安藤礼二『迷宮と宇宙』をつづけて刊行します。

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