Group Show
2020.12.11 – 2020.12.25
KOMAGOME SOKO
ARTISTS
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石黒健一
- 石黒健一
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1986年神奈川県生まれ。京都府、滋賀県を拠点に活動。共同スタジオ「山中suplex」創設メンバー。
主に鉱物などの時代や地域を象徴する物質を扱い、彫刻の可能性を追求している。近年は彫刻を軸に映像などの多様なメディアを横断して作品を展開している。
主な展覧会に「3331 ART FAIR 2020」(3331アーツ千代田 / 東京、2020)、「山中suplexのみんなと、尼崎のあなた」(A-Lab / 兵庫、2019)、「滋賀近美アートスポットプロジェクトVol.2《Symbiosis》」(高島市泰山寺野 / 滋賀、2019)など。
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入江早耶
- 入江早耶
- 1983年岡山生まれ。2009年に広島市立大学大学院を修了し、現在広島を拠点に活動中。ありふれた日常品に潜むルーツや背後の物語に着目し、新たな息吹を与えることをテーマとしており、代表作として掛軸や写真などの二次元のイメージを消し、出たカスを用いて三次元の立体物に再構築するダストシリーズがある。主な展覧会に「純真ロマンス遺跡〜愛のラビリンス〜」(兵庫県立美術館、兵庫)「瀬戸内国際芸術祭2019」(小豆島、香川)など。
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大崎晴地
- 大崎晴地
- 1981年東京生まれ。美術家。「障害の家」プロジェクト主宰。心と身体、発達のリハビリテーション、精神病理学の領野にかかわりながら、作品制作・研究活動を行っている。主な展示に「HYPER-CONCRETENESS―フィクションと生活」(京島長屋、2018)、「Reborn-Art Festival」(宮城、2017)、「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(KAYOKO YUKI、駒込倉庫、2016)等。
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大野綾子
- 大野綾子
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1983年埼玉県生まれ、同県在住。女子美術大学芸術学部立体アート学科卒業後、東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了。大野綾子はこれまで一貫して石を扱い、彫刻作品を制作してきました。植物や、自然の風景、日常の行為からのイメージなど、人々の生活に潜むあらゆる事象を形におこしていきます。大野が思い描いたイメージは、石という物質との調和とバランスを考慮していく中で、独特の「かたち」を獲得していきます。そこには、石という素材にこだわりながらも、従来の所謂石らしさに囚われない、作家の自由で軽快な態度が認められます。
主な展覧会に、個展「ショーケースギャラリー 大野綾子展」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川、2020)、「タイムライン —時間に触れるためのいくつかの方法」京都大学総合博物館(京都、2019)、個展「さかなのような人」KAYOKOYUKI(東京、2018)、「所沢ビエンナーレ[引込線]2017」旧所沢市立第2学校給食センター(埼玉、2017)、「Reborn-Art Festival 2017 -Do sculptors Dream of electric car (TOYOTA prius) XYZ collectiveキュレーション」GALVANIZE gallery(宮城、2017)など様々な展覧会に参加するほか、「第7回大黒屋現代アート公募展」大賞受賞(2012)、個展「さかなとして浸かる」板室温泉大黒屋 (栃木、2013)を開催。また、美術講座「暮らしの中にみるかたち」練馬区立美術館 (2014、東京)にてワークショップを開催。小豆島 千軒海岸(香川)、相模原公園(神奈川)、翠ヶ丘公園・須賀川(福島)などに作品設置。
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折原智江
- 折原智江
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1991年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現科修了。扱う素材のルーツと、自身の身体感覚と認識を織り交ぜながら創り上げる。
第19回岡本太郎現代芸術賞展_敏子賞受賞(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2015)、牛窓亜細亜芸術祭(若宮八幡神社、岡山、2017)、息を止める事をやめる(ギャラリーN、名古屋、2019)
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髙橋銑
- 髙橋銑
- 1992年東京都生まれ、在住。東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業。2012年から近現代彫刻の保存・修復を行いながら、現代美術作品の制作に取り組んでいる。2019年には平山郁夫文化芸術賞を受賞。主な個展に「二羽のウサギ」The 5th Floor (2020)。主なグループ展に「余白 /Marginalia」SNOW contemporary(2020)、「Tokunsteralem」ミュンスター芸術大学ギャラリー(2019)。
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竹内公太
- 竹内公太
- 1982年生。歴史・時事の実地取材やパフォーマンスに基づいて映像、写真等を制作。記念碑や産業遺産を巡礼し、記憶を伝えるメディアと人の関係を探る。福島県帰還困難区域内の展覧会「Don't Follow the Wind」実行委員、東京電力福島第一原発ライブカメラの「指差し作業員」の代理人。
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毒山凡太朗
- 毒山凡太朗
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1984年福島県生まれ、東京都拠点。
2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によって、故郷である福島の状況が一変したことをきっかけに作品制作を開始。忘れ去られた過去の記憶や場所、現代社会で見えにくくなっている問題や事象を調査し、映像やインスタレーションを制作している。ある問題に対し、現地に赴いて当事者の声を聞き集め、そこに毒山自身が介入することによって成り立つ作品は、何が起こるか予測不能な現代において、ふとした瞬間に誰もが当事者たり得る可能性を観客に投げかける。過去と向き合い、何が残されているか、あるいは残されていないかを検証することで、歴史からこぼれ落ちる人々の記憶や感情、そして、今後埋もれていってしまうかもしれない現実へも光を当てる。
主な個展に2020年「SAKURA」(LEESAYA、東京)、2019年「東京計画2019 Vol.1 :RENT TOKYO」(Gallery αM、東京、Curation:藪前知子)、2018年「Public archive」(青山目黒、東京)、2016年「戦慄とオーガズム」(Komagome SOKO、東京)。主なグループ展に2019年「あいちトリエンナーレ2019 : 情の時代」(四間道・円頓寺エリア、愛知)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、東京)など。
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永畑智大
- 永畑智大
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1983年東京生まれ、東京都在住。2010年 武蔵野美術大学彫刻学科卒業。彫刻・まんが・国立奥多摩美術館の3本柱で制作している。
主な展覧会に2020年「こまわり大陸からの、かたどり記念日」(Art Center Ongoing、東京)、2019年「国立奥多摩物語~12月のオーロラ~」(LOKO GALLERY、東京)、「国立奥多摩物語~10月のオーロラ~」(国立奥多摩美術館、東京)、2017年「ファミリーレストラン」(Art Center Ongoing、 東京)、2015年「IT’OK」 (PS2ギャラリー、北アイルランド)。2016年「アックス」 マンガ新人賞特別賞受賞。
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七搦綾乃
- 七搦綾乃
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1987年、鹿児島県生まれ。2011年、広島市立大学 芸術学研究科彫刻専攻 修了。
主な個展に、「第10回 shiseido art egg 七搦綾乃展」(資生堂ギャラリー、東京、2016)、「Bank ART Under35 2017」(Bank ART、神奈川、2017)、「アペルト08 七搦綾乃」(金沢21世紀美術館、金沢、2018)、「rainbows edge」(アートギャラリーミヤウチ、広島、2019)。主なグループ展に、「5RoomsⅡ けはいの純度」(神奈川県民ホールギャラリー、神奈川、2018)、3331 art fairにBlum & Poeより出品(アーツ千代田3331、東京、2019)、「9人の目 9人のアーティスト」(渋谷ヒカリエCUBE 1, 2, 3、東京、2020)など。
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鯰
- 鯰
- 2018年に結成された表良樹、藤村祥馬、森山泰地によるチーム。普段、個々のアーティストとして活動する3人は茨城県取手市をベースとし、日常的な飲み会を軸として突発的に活動する。制作と生活の中で感じる何でもない現実から発想し、動きのあるインスタレーションや身体を使った表現で作品化する。これまでの展示に『景観』(2019年、plat)、『鉄工島フェス』(2018年・2019年、京浜島)、『DREAMY HEAVEN』(2019年、宇部)『リアルライフエスケープルーム』(2020年、KANA KAWANISHI GALLERY)など。
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西澤知美
- 西澤知美
- 1989年東京生まれ。西澤知美は「現代における美容の在り方」をテーマに作品を制作している。 美容が医療と一層不可分になっている現代において、西澤の作品はそのような身体に おける美を形象的、観念的なレベルにおいて介入することで追及し、また身体の境界 を問いただす。時にまた別種の美しさを持って提示される作品は、単に批評的な立場 に留まることなく美容行為の真理を照らし、その概念を拡張するような試みといえる。
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二藤建人
- 二藤建人
- 1986年埼玉県生まれ、在住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院彫刻専攻にて大巻伸嗣に師事。主な個展に「ヘルニア」gallery N 神田社宅、gallery N(2018)、「たゞ吹き抜ける風」Art Center Ongoing(2017)。主なグループ展に「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」埼玉県立近代美術館(2016)、「あいちトリエンナーレ2016」東岡崎駅ビル3F(2016)。国内外でパフォーマンスなど発表。
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宮原嵩広
- 宮原嵩広
- 1982年埼玉県生まれ.東京都在住。映画製作に関心を持ち、バンタン映画映像学院スペシャルメイクコースで特殊メイクの技術を学び、特殊メイクの仕事に従事。その後東京藝術大学美術学部彫刻科に進学。同学、修士課程を修了。主な個展に「missing matter –sculpture’s dogma-」川口アートファクトリー(2015)。主なグループ展に「Tokunsteralem」ミュンスター芸術大学ギャラリー(2019)、「そとのあそび展 ~ピクニックからスケートボードまで~」市原湖畔美術館(2018)。
(〒170-0003東京都豊島区駒込2丁目14-2)
- 定休日
- 月曜日
- 観覧料
- 無料
- 問合せ先
- info@leesaya.jp
- 企画
- IN A GROVE実行委員会
- 企画協力
- 小谷元彦
- 協力
- KAYOKOYUKI
- KANA KAWANISHI GALLERY
- SNOW Contemporary
- AOYAMA MEGURO
- デザイン
- 中家寿之
- WEB構築
- ROCA
2020年春、COVID-19の猛威はそれまでの生活様式を一変させました。現在のような日常がやってくることを数々の映画や小説、漫画で予期していましたが、あまりにも突然の変化に非常に大きなショックが伴い、今日現在もこれに対する社会の適応は問われ続けています。
生と死を乗り越え、「永遠」という未知に触れることは芸術における大きなテーマの一つです。人類の叡智を作品化し、半永久的に残していくという神話は、芸術表現の大前提として受け継がれてきました。その中でも彫刻は、石や金属など素材の選定から始まり、数十年、数百年とそこに立ち続ける恒久性を目指し、数多く制作され残されています。しかし、現代における芸術−彫刻、ひいては文明や社会のあり方は、刻一刻と変化し続けています。
2015年に国連加盟国が定めたSDGs(※1)からも見てとれるように、現行の社会システムによる限界は既に周知の事実です。度重なる自然災害や、天変地異、エレルギー問題、疫病の蔓延とそれによる孤立など、課題多き世の中を芸術はどのように受け止め、乗り越えていくのでしょう。
大きな転換期を迎えている我々にとって、社会構造やシステムがパーマネント(恒久)ではなく、いかにサスティナブル(持続可能)かが、重要視されています。芸術も例外ではありません。本展ではこのような流れに敏感に反応し、物理的制約と常に格闘し、孤独に実材に対峙し作業する彫刻表現こそが、「永遠」という魔法のような言説との距離を適切にとれる有効なメディアのひとつと考え、制作を続ける同時代のアーティストの様々なアプローチに注目したいと考えます。彼らは私たちにどのような現在と未来を提示するのでしょうか。各々の作品が見せるサスティナビリティに大いに期待したいと思います。
居住地やコンセプト、素材など多種多様な14名の作家による作品が集う、グループショウ“Sustainable Sculpture”を是非ともご高覧ください。
※1 SDGs: 「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で決められた、国際社会共通の17項目の目標。
関連企画
Public Device
-彫刻の象徴性と恒久性-
参加作家
会田誠、青木野枝、井田大介、大森記詩、
小谷元彦、小田原のどか、笠原恵実子、
カタルシスの岸辺、サイドコア、
島田清夏、高嶺格、椿昇、戸谷成雄、
豊嶋康子、西野達、林千歩、森淳一、
菊池一雄、北村西望、本郷新
会期
会場
東京藝術大学大学美術館 陳列館絵画棟大石膏室
(〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
東京藝術大学大学美術館)
- 休館日
- 月曜日
- 観覧料
- 無料
- 問合せ先
- publicdevice2020@gmail.com
- WEB
- publicdevice2020.geidai.ac.jp